FileMakerでシステム開発
☞ 担当の経歴 ※主なものを抜粋
1984 ~ IBM合弁会社に入社
・流通業向け販売管理(見積、受注、発注、売上、仕入、在庫)の設計・開発・管理
・大手製薬工場での品質管理システムの設計・管理
IBMホストコンピューターとOS/2での開発
・精密機器製造会社の生産管理システムの設計・開発・管理
・協同組合システム(販売、購買、その他、信用、会計)の設計・開発・管理
1996 ~ 東芝グループ会社に入社
・流通業向け販売管理(見積、受注、発注、売上、仕入、在庫)の設計・開発・管理
・県内大手の人材派遣企業の設計・開発・管理(Oracle7.3とVB4.0での開発)
・交通共済システム(契約、補償、共済、安全対策、会計)の設計・開発・管理
・玩具菓子製造工場の設計・開発・管理
・食肉加工センターの設計・開発・管理(トレーサビリティの適用)
・食品製造工場の設計・開発・管理(MRPの設計開発)
・包装資材製造機器工場のプロジェクトに参入(Dynamics AX)
☞ 経験してきた開発環境、ツールなど
1.PC以外のいわゆるオフコンと呼ばれているコンピュータ
1)IBM S/38(後のAS/400)
単一レベル記憶(SLS)といった全ての主記憶装置と、磁気ディスク装置などの
補助記憶装置が、単一の仮想アドレス空間にマッピングされる今でも革新的なも
のと思います。
RDBMSが実装されており、ハードウェア(マイクロコード)に実装したものでも
あります。OSの標準機能としてRDBMS機能が存在しているように思いますが、内
部的にはハードウェアに標準でRDBMSが実装されており、極めて高速・高信頼性
で安定したRDBMSです。
物理ファイル、論理ファイルなど、初めてRDBMSを経験しました。
2)IBM S/36
S/38、AS/400の下位機種としての位置づけです。
S/38、AS/400のRDBMSよりかは汎用的かつ強力ではなかったと思います。
2.汎用的なプロダクト
1)ファイルシステム:Btrieve、Oracle
DOS/Vから、Windowsへ移行しネットワークOSがNetWareの時代によく使用した
ファイルシステムがBtrieveです。
Btrieveは、RDBMSではなく、ISAMライクなシステムです。(後継製品Pervasive
PSQL)
2)プログラム言語:Basic、COBOL、C/2、VB、VBA、Turbo Pascal、Delphi
Turbo Pascalは、ボーランドが提供していたエディタ、コンパイラ、リンカを統
合したPC向け統合開発環境です。
Windows、NetWare、Btrieve、トリプル・アイ、Turbo Pascalの組合せで開発を
行っていました。
DelphiはボーランドがTurbo Pascalの後継として開発したWindows用の言語です。
コンパイラがObject Pascalの独自拡張をし、プラットフォーム毎にネイティブコ
ードを生成します。(Turbo Pascal同様にコンパイル速度が速い)
このあたりから、Windows、NT、Oracle、DelphiまたはVBの組合せに変わりました。
3.ツール
1)dBASE、RBase、桐、Paradox、ACCESS
いわゆるデスクトップデータベースと一部で呼ばれていたツールです。
桐は、管理工学研究所が開発・販売しているWindows向けのデータベースシステ
ムです。Windowsへの対応が遅れたにも関わらず、使われ続けている数少ないソ
フトです。
・表形式画面とカード形式画面の切替
・表の併合・結合といったRDBの概念に近い機能がある
・印刷設定が細かくでき、非常にきれいな印刷を出力できる
・レコードに計算式を設定できる
・日本語でプログラミング(処理の手続き)が記述できる
Paradoxは、ボーランドが提供していたWindows向けのデータベースシステムです。
・ObjectPALといったオブジェクトベースの言語
・Windows版のリリースが遅れ、AccessがParadoxより早くに出荷できたため市場
へは広がりませんでした。
4.ファイルメーカー(filemaker)
Claris International Inc.(旧 FileMaker, Inc.)が提供しているクロスプラットフォー
ムのローコード開発プラットフォームです。※最新版はVer 19
元々私は、システムエンジニアとしての期間が長いため、詳細設計以降の作業にお
いて開発も含め、設計書類のドキュメント類作成と、開発・テストの実作業との連
携にストレスを感じていましたが、filemakerは唯一そのストレスを激減してくれる
環境だと思います。
それと企業の基幹システム構築(中小型)に必要な機能は標準でほぼ揃っていると
思います。併せてWebでのAPI 連携等、最新技術での外部連携が現在も拡張されて
いることにも将来性を感じます。